・・・もう、随分と長い時間歩いている気がする。
本当に出られるのか。
もしかしたら、もしかすると、
化かされたのではないか、狐に-------
山道を何時間も歩いて、体も心もへとへとになって、
重い足を引きずりながら、言われた通りの道を歩く。
そして
目の前に不意に青空が飛び込んできた。
真冬の、澄んだ青空だ。
無事に、脱出できた・・・!
ほっとすると同時に急にお腹がすいてきた。
何か食べて帰ろう、と思い立ったとき、ポケットに入っていた紙がくしゃりと音を立てた。
そういえば、たくさんの紙を拾ったなあと取り出してみると
驚くことにすべて商店街の食事優待券に変わっているではないか。
とりあえず、おなか一杯無料で食べられるらしい。
思わず笑いがこみあげてきて、初日に輝く鳥居へ、駆け出した。
脱出成功!!!遊んでいただきましてありがとうございました!
STAFF
綺 暁
皇 龍斗
直江 真名鶴